大脳皮質の広い分野が手や顔に割り付けられています。ですから手や顔は複雑な動きや繊細な表現ができます。
ある脳科学の本に全力で指を握った時よりも、親指を伸ばしたまま他の4本の指を曲げた時の方が脳の血流が増えると書いてありました。脳の血流を増やすポイントは力ではなく、動きの複雑さ、制御の難しさということです。
昔から『艱難汝を玉にす』と言いますが、難しいことに挑戦することにより能力は向上するということです。
同じ動きでも人により使う筋肉が違う
例えば膝を伸ばすときに、「太ももの筋肉で伸ばす方」と「ふくらはぎの筋肉で伸ばす方」がいます。言い換えると、同じ動きが違う筋肉を使ってできるのです。
使う筋肉は過去の運動経験などにより決まるのです。
運動神経が良いとか悪いとか言いますが、経験と使う筋肉の効率の良さなども影響があります。本来の能力は高いのに、子供のころに良い先生に出会わなかったために運動が嫌いになった女性はたくさんいます。
子供のころから運動が苦手だったと言いながら、カラダのコントロール能力が高い女性は意外と多いのです。逆にパワーはあってもカラダを繊細に動かせない男性は沢山います。
実はゆっくり動かすときは大脳で動かすことになるので、ゆっくり動かす場合のほうが難しい場合も少なくありません。しかし、病院や常識な機能の評価としては早く動かせるほど高く評価されます。
まだまだ、カラダのことはわかっていません。